司馬遼太郎に「軍師二人」という短編がある。大坂冬の陣、大坂夏の陣で豊臣方の軍師として後藤又兵衛と真田幸村を主人公に持ってきた。
この二人に対峙する徳川方の主力部隊第一軍の司令官が、刈谷城主の水野勝成である。
ここで司馬さん、勝成のことを「水野日向守勝成」と書き、「成」にわざわざ「しげ」とルビを打っている。え、かつなり君はかつしげ君なの？
『寛政重修諸家譜』によれば「かつなり」になっている。本家本元の刈谷市も公式に「かつなり」である。
なぜ司馬さんが「かつしげ」としたのか、調査してみる価値はあるなぁ。
