衆院選序盤の情勢調査結果

 競馬の予想のような衆院選序盤の情勢調査結果が朝日新聞に載った。公器が公然と書いているのだから、ワシャがつまらぬことを言っても許されよう。

 さて、愛知13区である。ここは民主の現職と自民の新人が互角の戦いをしていると朝日は言う。ううむ……だが、ワシャは少し違った見方をしている。
 元は大村秀章自民党として衆議院議席を確保していたところなのだが、すってんころりんと前回の県知事選挙に転出し、なんと古巣の自民党推薦の候補と戦って知事になった。節操がなかったんだね。このため13区は保守系の空き家になった。そこに自民系の新人が立ったという構図である。
 ここまでなら民主、自民互角どころか、自民にはビュービューと追い風が吹いているので、自民圧勝でもいい。しかし、そうはならない。なんと大村知事がすっとぼけたことをやりおった。なんと東京10区からロートルの候補を連れてきて、自分の地盤だと思っている13区に立ておった。これが保守票を割ってしまう。つまり自民系候補者の票を食ってしまうわけだ。これは新人候補には辛かろう。
 でもね、ここが大村・河村の凸凹コンビの見込みの甘さである。三河、とくに西三河の風土をまったくご存知ない。この地域は、家康の創業期を支えた三河武士団を育んだところである。そして浄土真宗の根強い地域でもある。排他的と言えば、これほど排他的な地域も珍しい。とはいっても、流入人口の多いところでもある。もともとの三河の地生えの住民の割合は減ってきてはいる。
 それでも三河気質はまだあちこちに残っており、外から降ってわいたような落下傘候補にはなかなか厳しい土地柄だろう。

 共産党は、ポスター製作から考え直したほうがいい。あるいはもう少し候補者のビジュアルを……。