名古屋は維新を迎えられない

 有象無象の集まりだから、まとまりませんわなぁ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120807-00000342-yom-pol
 当て逃げ議員の首一つ落とせないんだから。地域政党減税日本」の統治能力はほぼないと言っていい。それもそのはずで、リーダーの河村ミャーミャーさんが、自分が前に出たいばっかりの人なのだ。残念ながら人を撫育して、地域を担う政治家を育て上げるといった力量を持ち合わせておらぬ。だから、どうしようもない。

 大村チンさんも同様である。この人も自分が目立ちたい。「たけしのTVタックル」の時代劇でミャーミャーさん、チンさんともに大活躍をしていたでしょ。まぁおかげでポピュリズムに乗ることができ、市長・知事に当選したのだから、それはそれでご本人たちには功を奏したわけだ。
 ただ、ご本人たちに人材を育成して、その上で地域を変えていこうという殊勝な思いはない。それはあちこちでの発言を聴いていればよくわかるし、集めた有象無象を見れば一目瞭然である。
議長をもう一期やると駄々をこねた爺さん。ポルシェで当て逃げをしても開き直る厚顔のオッサン。要するにビジョンもなく大あわてで人を掻き集めて帳尻を合わせようとするから味噌も糞も一緒になってしまう。

 中央ではいろいろな動きが出てきている。自民党の7人が党の方針に反して「内閣不信任決議案」に賛成した。メンバーには小泉元首相の色が濃い議員が多い。騒動師の小泉純ちゃんが動き出したかな。
そして地方では、「大阪維新」の橋下さんが、5人の現役議員と面会している。
http://www.asahi.com/politics/update/0813/TKY201208120579.html
 その中には民主党松野頼久氏も含まれいるという。先に、民主党から2人の議員が離党したばかりである。松野氏もということになれば、離党ドミノは止まらない。
 それにしても、橋下さんが動くと政治になるのだが、なぜかミャーミャー・チンコンビが動くとパフォーマンスになってしまう。キャラクターの成せるわざか、あるいは持っている資質の違いか。

 コラムニストの勝谷誠彦さんは、今回のロンドン大会で、選手を背後で支える人々の姿が見えたと言っている。そしてこう続ける。
《日本国を変えていくキーワードはこのあたりなのかもしれない。自分が前に出るのではなく、前に出る人たちを育てる。この国を潰しつつある松下政経塾的な連中は「自分が前に出る」ことだけを考えてきたのだろう。そうではなく前に出る人をどこからか見つけてきて育てていく。そういう考え方をだんだんとやっていこう、と教えられたのであった。》

 ミャーミャーさんもチンさんも、そろそろ己の力量を知らなければならない。二人とも優秀な人材ではあるが、橋下さんではない。橋下さんのようにオールラウンドに力を発揮できるほどにはモノは良くないのだ。己を知って、地方行政に一所懸命がんばればそれなりの成果を治めることもできよう。あるいは、次の人材育成のために、自分が前に出るのではなく支える裏方として徹することができるなら、後世に名を残すかもしれない。
 しかし、残念ながら猿真似で「維新」を叫び、表舞台に立つのが自分自身だと思っている現状は、紙上に兵を談ずる以外のなにものでもない。