やはり人災

 国会事故調査委員会の最終報告が出た。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120705-00000067-jij-soci
「やはり人災だったのか」などと改めて驚くまでもなく、事故当初から、福島第一原発は「人災以外の何ものでもない」ことを多くの国民が知っていた。
 今回の最終報告で重要なのはここか。
「規制される側の電力会社が、規制する側をとりこにした」
「事故回避のチャンスはあったが、そのたびに電力会社が対策を取らなくていいように規制を骨抜きにした」
「経営陣が現場を軽視」
 要するに規制する側の官とされる側の民が「銭」でべっとりと癒着していたわけだ。その上で手を抜いて安易に「銭」を儲けることばかり考えていた。
 これらのことを解決せずに、危険性の高い大飯原発を「銭」のためだけに再稼働させた産官の罪は重い。
 先の電力会社の株主総会でも明らかになったが、東電も関電もそのあたりの認識が弱い。弱いというか欠落している。このままの状態では、同じ事故がおきる可能性は高いと思わざるをえない。

 やはり、東京電力経営陣、当時の政府関係者など、目に見える形での処罰が必要だ。腹を切らせるというのも手だが、懲役20年くらいでも老人の多い経営陣、政府には脅威となるだろう。
 責任を明確に取らせる。このことが次への安心につながる。ここを曖昧にしたまま、原発再稼働などありえないだろう。