愛知県西尾市吉良町の消防団が公費でコンパニオン代を支払ったとして叩かれている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012022202000022.html
言ってしまえば、消防団の会計係がずさんだったというだけのことである。常識のある人間が会計をしていれば、こんな話にはならない。年度末にはちゃんと帳尻を合わせて会計簿を消防本部に届けただろう。
このことを鬼の首を取ったように騒ぎ立てているのが、西尾市の鈴木規子市議である。
「公費でコンパニオンなんか呼んでお酒を飲んでいいの!」とフェミニストのオバサンは言う。まぁ田嶋陽子さんと同根の人物だと思えばいい。
さて、吉良の消防団が年間幾らの収入があったか。東京新聞によれば、2150万円だよね。それを100人の団員が運営費として使っている。一人当たり21万5000円、月額1万8000円に満たない。この金額で、どうだろう、4月から7月くらいは連日消防操法の訓練である。仕事が終わってから深夜までホースを担いでグランドを走り回っている。それに春夏秋冬それぞれのシーズンには防火の週間があって、その間は消防車両で担当地域を啓発活動している。とくに年末警戒は3日間寝ずの警戒に当たる。毎月、分団長会議が開催され、分団長はその会議での決定事項を各分団人に連絡をしなければならないし、地元の行事や、市の主催する訓練などにも駆り出されている。もちろん、火災が起きれば最前線で消火活動に従事する。正規の消防は沈火すればさっさと帰ってしまうが、消防団は徹夜で火災現場を見守る。1年前の大津波で253人の消防団員が犠牲になったことは記憶に新しい。
これだけの負担を、月々1万8000円の報酬で頑張っている。それがコンパニオン代に代わったって、彼らの息抜きだと思えば、笑って許せるのではないか。
今、消防団に入る若者が激減している。そんな面倒なことはやりたくないのである。だから、現在の消防団員の在職年数がどんどんと長期化している。西尾のフェミニストオバサンは、もっと根本的なところの改革に声を上げるべきではないか。枝の先をつめてはしゃいでいる場合ではない。
がんばっている消防団員をもっと応援してやれよ。