友人が、大変なタイからタイムリーに退避したですたい

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111020-00000301-alterna-int
 10月20日のニュースで、洪水がタイの首都バンコクに迫っていると報じている。また、《市内では缶詰や飲料水が不足し、今後の市民の健康や衛生状態の悪化も懸念される》とも書いている。
 歌舞伎仲間がバンコクにいるので、心配になってメールを打った。そうしたら間をおかず返事がきて、「バンコクは大丈夫。食料品や飲料水も一時期買い占めなどもあって品薄になったけれど、とくに日本人が多く住んでいる地域では不自由はない」とのことだったので安堵していた。
 その友人から1週間ぶりにメールがあった。メールの冒頭が「日本に帰ってきました」だったのでびっくりしましたぞ。
 友人の情報に依れば、先週まではバンコクで問題は生じていなかった。とくに友人の住む地区では問題はなかったという。せいぜい学校が休校になっているくらいで、不便はそれくらいだったらしい。
 ところが、今週に入って状況が変わってきた。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/asia/533035/
 王宮前広場まで水が入っているという。王宮がチャオプラヤ川東岸1kmほどのところにあるから仕方がないとはいえ、それでもバンコクの中心部である。王宮はもとより国会議事堂、政庁、陸軍大学などの主要な官庁が立ち並ぶ。東京でいえば皇居、永田町、霞が関のあたりなわけで、そこが洪水の被害に遭っている。この脆弱さはいかばかりであろうか。

 ホンダはタイに四輪と二輪の工場を持っている。自動車の工場は水に浸かってしまった。今のところ操業の目途は立っていないらしい。だが、今のところオートバイの工場は生きている。しかし、このままタイ政府が洪水対策に手を拱いていると、いずれ水に浸かってしまう危険性がある。このため、ホンダはタイ政府に、「二輪の工場が被災したら、オートバイはタイで造れない」と通告しているのだそうな。そうなると二輪王国のタイは、国内生産の大きな拠点を失い、二輪を輸入せざるを得ず、その影響は計り知れない。
 そこでタイ政府は、重要な工場を救うために洪水の排水経路を変えている可能性がある。まさかバンコクの中心部に水を流し込むようなことはなかろうが、そんな懸念もなきにしもあらずだ。
 そんな動きもあって、先の見通しが立たないというのが現地の状況らしい。

 それにしても、タイの洪水、トルコの地震と、日本に友好的な国に被害が相次いでいる。ここは日本政府、両国への支援を奮発して欲しい。
 ワシャは、奮発して避難してきた友人に旨い日本の魚でもご馳走することにする。