中高生の喫煙が減少してきているという。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0714/mai_110714_5011078410.html
煙草の値上げで、手が出ないそうだ。ハイライトで410円、ワシャが煙草を吸い始めたころが80円だったから5.1倍になったということか。当時のガソリンの価格が1リットル100円前後だったと記憶しているから、煙草の上昇は破格と言っていい。
今、研修所に100人の男が缶詰になっている。その内の四分の一くらいが喫煙者だ。宿泊棟ではフロアが4つ(4〜7階)が割り当てられている。そこに概ね25人見当で入寮者を振り分ける。喫煙者は4階で1番下のフロアになる。フロアで吸えるのは唯一談話室という部屋だけで、そこで肩身の狭い思いをしながら喫煙している。
研修棟の喫煙室も狭い。その中に25人がすし詰めになって紫煙をくゆらせている。涙ぐましい努力をして煙草を吸う男たち、ピュアな男たちのこの健気さはいかばかりであろうか。
そもそも煙草など高校生の吸うものだ。だから、ワシャは高校卒業とともに止めた……。
ごめんなさい、ウソをついてしまいました。大学時代も、就職してからも吸っておりました。ただ、就職して何年か経つと、そろそろ分煙の声が大きくなってきた。「いずれ肩身の狭い思いをしなくてはならない時代が来る」と思い当たった。それなら、ルールで縛られる前に自分の意思でさっさと止めてしまったほうがさっぱりする。思い立ったら吉日で、その日からピタリと禁煙して、今に至っている。
ピュアな男たちである。やはりしいたげられている種族は結束が固い。4つのフロアの中では、もっともチームワークがいいだろう。休日にはバスを仕立てて温泉に行くそうだ。今回の研修は、もちろん研修そのものに意義がある。しかし、全国的な業界のネットワークづくりというのも副次的な効果としてある。そういった意味からすれば、蒸気機関車ならぬ喫煙バスに乗り込んで遠出をするというのも有りだと思う。
あ、そうか!最近のバスは車内禁煙だった。ということはバスが走っている間も、健気な男たちの苦労は続いていく。
早くに止めておいてよかった。