立川まで(1日目)

 ワルシャワは生きていますよ〜。

 掛かり付けの整形外科は午前9時30分からしか診療しない。待っていれば上京が確実に遅れる。杖があればなんとか歩けるので、とにかく行ってしまおうと決めた。
 一本遅くなったが、午前8時43分三河安城発「こだま」に乗る。いつもは空いているので2号車に乗ることにしている。今日はそこまで歩いていく気力がない。混んではいるが7号車で我慢する。入口から2列目の2シートが空いていた。ラッキー。車両中ほどまで歩く気力がない。新幹線、節電のせいか少し暑い。
 腰は、姿勢が安定してしまえばさほどの痛みは感じないものだ。シートと腰に間に低反発のマットをかえば比較的楽である。快適とまではいかないが、本は読むことができる。読書読書……。
 掛川を越えた。新幹線、少し寒いな。
 静岡。うす曇。ここは乗る人も降りる人も多い。ワシャの前の列にオバサングループ4人がどかっと座る。この4人が喋る喋る。食う食う。
 話を聞いていると、どうやら宗教団体の方々らしい。ならば、新富士で降車する。それまでの我慢か。
 案の定、4人のオバサンは新富士で降りた。富士山は雲の中で見えない。
 4ババの後は、三島からネーチャンが3シートに1人、2シートに1人座った。3シートのほうのネーチャンは携帯をかけている。聞いたことのない言葉だ。何人かわからない。

 東京駅11時17分着。いつもならまっすぐに中央線まで階段を駆けていくのだが、今日はそうも言っていられない。お年寄りの列に混じってスロープをゆるゆると進む。中央線をエスカレーターで昇っていくとちょうど列車が待っている。11時25分発の快速だ。
車内は5割くらいで空いている。ワシャは今日こそは大威張りで優先席に座りましたぞ。
(つづく)