元気のある街

 夕べ、刈谷駅前でちょいとした宴をもった。小ぎれいな風情のある店で、久しぶりの友達と酒を酌み交わした。こういう飲み会が楽しい。

 駅の北側で飲むのは久しぶりだったが、以前と比べると飲食店の数も増え、人出も多く、賑わいを感じた。駅の周辺の整備が進んで、ちょっとした繁華街を形成している。

 JRの快速で東に一駅5分で安城駅なのだが、これが刈谷駅前とは対照的に閑散としている。静かでいいのだが、若い女性が一人で歩くにはちょいと不安なほど、人がいない。各駅停車駅ならあきらめもつきますが、快速停車駅で、取りあえず安城市中心市街地と名乗っている場所の有り様なのである。

 人口でも予算規模でも安城市のほうが上回っているのだけれど、街づくりということでは、大きく水を空けられてしまった。行政のセンスのようなものが根本的に違っているんだろうね。

 おそらく20年前には、両市の中心市街地の繁華さはそれほど違いはなかった。どちらも地方都市によくある駅前風景で、居酒屋やスナックがあって、中華料理や和食の店があって、いかがわしい店も路地の奥に隠れているような、そんな街だったが、それがどうだい、20年でかたや繁華街になり、もう一方はまっくらなシャッター商店街に落ちぶれた。 ワシャは暗黒安城の20年と呼んでいる(怒)。

 なにがこうしてしまったかということについては、あえて触れないが、そのうち触れるが、いろいろな「愚」が重なって、街を壊していくことだけは間違いない。 刈谷で飲んだ酒が、安城で一気に醒めてしまった。