犯罪の防止と人権? その1

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110123ddm041040100000c.html?inb=yt
 想像して欲しい。
 突然の暴力で肉体ばかりか人としての尊厳まで汚される。それどころか命さえ奪われる。あなたが被害者の立場に立ったとき、その相手に対してどういう感情を持つだろう。
 あるいはあなたの大切な人が被害者になったとき、「彼にも人権があるのだから……」と笑って許せるか。自分に力があるのなら、加害者を殺してやりたいと思わないか。
 残念ながら自分は聖人君子ではないので、加害者を殺したいほど憎むだろう。

 さて、強姦、殺人が遂げられた。加害者は刑務所に入って、いつの日か刑期を終えて出所してくる。さあ、出所すれば罪は償っているのだから、真っ白な善人に変貌しているのかな。そういうこともあるだろう。監獄の中で反省の日々を送り、真人間になっているかもしれない。
 でもね、強姦された人のおぞましい記憶は消えないし、命を奪われた人は二度と戻ってこない。
 真人間になっているというなら「GPS機能のついた足輪をつけましょう」と自ら希望するくらいでちょうどいい。生涯、被害者に対してお詫びをすることは、刑期を終えるということとは別次元のことなのだ。だから、日本の「電子足輪」には「南無妙法蓮華経」とでも書いておけばいい。拘束をする「足輪」だと思うから人権危地害から文句を言われる。被害者の成仏を祈る数珠の一種だと思えばいいじゃないか。たまたま数珠にGPS機能がついているだけで、結構毛だらけ猫灰だらけ。
(下に続く)