バッタモノはいずれ消える運命 その1

 環太平洋連携協定(Trans-Pacific Partnership)に参加するかしないかで政府内があわただしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110104-00000102-jij-pol
主要国との貿易自由化は、輸出に頼る自動車産業にとっては一刻も早く実現したい課題だろう。反面、農業関係者にとっては極めて厳しい局面に立たされる可能性が出てくる。だから、全国農業協同組合中央会(全中)などJAグループは、断固反対を表明している。さぁて、スッカラ菅首相はこのパズルをどう解くのかな(笑)。

 一時、スーパーの店頭に廉価な支那野菜が並んだ。ワシャがよく行く(それほど行かないですが)外国人が多く買い物に来るスーパーなど支那野菜のオンパレードだった。でもね、基準値以上の農薬やメラミン、毒餃子事件が発覚し、安いだけの支那野菜は一気に店頭から消えていった。安かろう悪かろうを市場が排除したのである。
 このことから考えると、貿易の関税撤廃をしても日本の健全な農業は国際競争の中でも生き残っていけるのではないか、と思っている。

 天草で「断食農法」を実践する永田照喜治(てるきち)さんは言う。
《日本の勤勉で優秀な農家がつくる上等な農産物は、輸入農産物に負けるようなことはありません。むしろ、やる気のある農家の方々は、早く勝負したいと思っているはずです》
《やる気もなく努力もせず、輸入農産物と勝負できない農家は淘汰されます。これも歓迎すべきことです。やる気のない農家にどんどんやめてもらうことができれば、優秀な農家が、ますます大規模農業を行なうことができます》
 ワシャもそう思う。日本の健全な農業はけっこう強かだ。適当に豚を飼育していた農家は淘汰されたが、肉のブランド化を図って市場にいいものを出荷している農家は生き残っている。良質のものを提供していれば、何が混入しているかわからないようなバッタモノなど恐れるにたらない。
(下に続く)