講演会なんとか終了

 県内某所で先週から実施していた講座が昨日終了した。初回はギャグがさく裂せず散々だったが、2回目、3回目と徐々に調子を取り戻した。出来としては、昨日の午後一番の回が良かった。
 ワシャのプレゼンテーションは「日垣流」という流派に属している(笑)。まず、話す分野の本を徹底的に読みまくる。それをコンテンツごとに文章にする。今回はそれだけでA4用紙28枚ほどあった。この原稿以外に、新聞の切り抜きやネットで入手した文書などがスクラップブック1冊分、そして付箋を貼った書籍、雑誌など30冊、これにパワーポイントで使うスライド100枚を準備した。
 原稿は22000字ほどあるので読むだけで80分かかる。これに新聞の切り抜きや本の付箋部分を拾い読みしたりするので100分は軽くかかってしまう。参考までに(参考になりませんが)昨日、用意したコンテンツを並べると、
「COP10の概要」
「CO2の削減は本当に必要か」
コペンハーゲンからカンクンへ」
不都合な真実の真実」
「DHMOについて」
「オーストラリアの現状」
「持続可能な地域社会をめざすESD」
「オイル・ピークとEPR」
「企業の環境意識」
「自転車からエコを考える」
水俣の話」
「未来の子供たちに」
 ざっとこんな感じである。
 この中から適当に抜粋して、というか、基本的に原稿は見ないので、目に留まったコンテンツを適当に話す。
 主催者にはプロジェクター2台とホワイトボードを用意してもらって、スライドを映したり、OHCでグラフを見せたり、板書したりしながら講演する。ワシャが舞台をうろうろするので、受講者は寝るに寝られないのであった。
 でね、昨日の目玉は、尖閣諸島で日中が衝突することになった原因をつくった亜細亜海域沿岸海底鉱物資源協同調査委員会が1969年に出した「東支那海海底の地質構造と、海水に見られるある種の特徴に就いて」という報告書である。
 この報告書の中に「台湾と日本の間に横たわる浅海底に」つまり尖閣諸島周辺ですな。その浅い海域に「将来一つの世界的な産油地域となるであろうと期待される」と書いちまったんです。これを読んだ支那政府が、突然、「釣魚島は我が国のものアルヨ」と言い出すことになる。
 この話になると寝ていた受講者も目を覚ますという仕掛けだわさ。
 そんなこんなで、都合3時間しゃべりっぱなしだったので喉が渇いてしまった。だから、講演会の後、アシスタントでついて来ていた仲間と夜の街に繰り出したのだった。めでたしめでたし。