新帝国主義の時代(後編)その3

(上から続く)
 勝谷誠彦さんは提唱する。
「ロシアが9月2日を『対日戦勝記念日』として祝い、歴史を捏造するのであれば、日本は9月5日を『対ロ戦勝記念日』として祝おうではないか」
 もちろん、ワシャは、極東の小国日本が、ユーラシア帝国のロシアに勝った日露戦争終結をみた日露講和条約締結の9月5日を大々的に祝おうと思っている。司馬遼太郎ですら、日露戦争を「坂の上の雲」で絶賛している。世界史上にもなんら恥じることのない勝利であった。
 それに比べてロシアの祝った対日戦勝利のなんとも胡散臭いことよ。終戦後に戦争を仕掛け、武装解除した男たちを殺戮し、逃げ惑う女子供を犯し殺した山賊軍がなんの戦勝か。要するに不意打ちをした卑劣な行為を正当化し、日本の悪政から人民を解放した正義の行為にしたいだけだろう。その結果として、「北方四島はオラたちのもんだ。ウラー」ということなのである。

 そんなわけで、9月5日は105年前の戦勝に思いを馳せて、小さな声でいいですから「日本万歳」と言ってみてください。それが、新帝国主義を肌で感じる第一歩になるかもしれません。中国やロシアの引き起こす危機がこの国を脅かし始めているということを実感してみましょう。
日露戦争を、政略・戦略・戦術ぐるみの一切合財の規模において、日本をして勝利に締めくくらしめたのは、日本海海戦における日本側の完全以上の勝利によるものであった。この一戦で、両国の複雑な戦争計算がはじめてただ一つの共通の答えを出した。ロシアが完敗した。》
 司馬遼太郎も『坂の上の雲』のあとがきで日本の勝利を認めている。みんなでロシアに負けないように、日露戦争の勝利を寿ぎましょう。