新帝国主義の時代(後編)その2

(上から続く)
 奇しくも日本は先の大戦から60数年の惰眠をむさぼった。日本はまだ眠り続けるつもりだろうか。すでに日本の周辺にはひたひたと帝国主義が押し寄せている。一刻も早く国民が目を覚まし、この勢いに対処しないとこの国は新帝国主義の21世紀を乗り切れまい。
 中国は西太平洋までの海域を含む大中華構想を持っている。ロシアは大ユーラシア主義を標榜している。この二つの近接する帝国にどうやって対抗するのか。やつらは虎視眈々と日本を狙っている。新帝国主義にやられたら日本は100年立ち直れまい。あるいは、良き日本が今世紀中に消滅するかもしれない。已んぬる哉。

 昔々、極東に素敵な国がありました。緑と水に恵まれ、人々は穏やかで、生活は清潔で、まことにみごとな国でした。まことに誇り高い国でした。帝国主義の時代に、他国の脅威を感じたその国は、国の誇りを守るために世界を敵に回して戦争をして、結局、敗けてしまいました。あつものに懲りてなますを吹く、一度の敗戦に懲りてしまったその国は、左巻きの言うとおり、土下座外交を100年続け、周りの大国に尻の毛まで抜かれる有様です。今では、北海道をロシアに、沖縄列島から九州までを中国に、本州をアメリカに割譲し、おっと、忘れていた。竹島は韓国になりました。
 今では極東国際共和国と呼ばれる世界の人々が自由に蹂躙できる最低国家になりましたとさ。

 戦争は嫌だ、スパイ活動は不正だ、軍事は悪だ、軍人は悪人だ、こんなことを言っていてはこの国は21世紀の新帝国主義時代を乗り切れまい。先の大戦後、戦争に巻き込まれていない国がどれほどあるのか。サヨクの言う「話し合い」でどれだけの紛争が解決されてきたというのか。戦争のない世界などという夢物語はどうでもいい。国家間に利害がある以上、紛争は絶えることはない。そんな現実にすら目を向けない「脳天気平和主義者」のためにこの国の国益がいかに損なわれてきたか。
(下に続く)