詰まらないことを言い出すやつ その1

 マツダ工場11人殺傷事件で、いずれこういうことを言い出すやつが出てくるだろうとは思っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100624-00000571-san-bus_all
「工場入り口のチェックが不十分ではないのか」と警備上の責任を問う声が株主から上がったそうだ。必ずいるんだよね。こういった見当ハズレなことを言い出すやつが。
 だいたいマツダの本社工場といったって普通の工場なわけで、ペンタゴン防衛省のような軍事施設ではない。企業としての情報を守るセキュリティは整っているだろうが、今回のような危地害がゲートを突破して工場内で従業員を次から次にはねていくことを想定した警備体制をとっているわけがない。
 こういう思い付きだけでモノをいうやつのおかげで、マツダの本社工場はイラク自衛隊駐屯地のような警備体制を取ることになるだろう。これにどれだけの経費が掛かることか。
 このマツダ事件の手本になったのが、秋葉原事件だったというから、根本的に工場の入り口の警備体制の問題でないことはあきらかだ。工場の入り口に侵入を阻害する大きなコンクリート製の壁ができれば、門の外で従業員が出てくるのを待てばいいだけのことでしょ。
 一番大事なことは、「入り口の警備」などという明後日を向いたような議論をするのではなく、こういう短絡思考の鬼畜がなぜわいてくるのか、あるいは鬼畜の存在を事前に知っておくことはできないのか、それなら鬼畜に犯行を躊躇させる方策はないのか、というようなことをまず考えるべきだと思う。
(下に続く)