詰まらないことを言い出すやつ その2

(上から続く)
 宅間守のことを覚えていますか。大阪の小学校に侵入していたいけな子供たちを襲撃し8人もの犠牲者を出した鬼畜がいたでしょ。やつのおかげで全国的に地域コミュニティに開かれようとしていた小中学校が、あの事件以来、高い塀と鍵の掛かった門扉で外側にある地域社会との接触を断ってしまったのである。あのまま塀を造らず、門扉に鍵を掛けなければ、全国の小学校は第二の宅間、第三の宅間に襲われただろうか。
 外に対して堅牢な檻を造ったって、先般、教室で隣の席のクラスメートを刺し殺した事件のように、殺人鬼は外にもいれば、中にもいるんだ。
 だから、泥縄の対症療法ではなく、病根の根本治療をすることが最優先だと思う。宅間などは前科15犯だった。しかし、そのことを彼の周囲にいる人間にどれほど周知されていただろうか。宅間が「悪いやつだ」ということを周囲の人間が知っていて目を光らせていればあるいは小さな兆候を見つけられたかもしれない。
極論だが、悪いことをした人間に人権など必要ないと思っている。確かに過去を悔いて真っ当な人間にもどる人もいるだろう。しかし、もともとまっとうに生きている人間は何も知らされず、まっとうにならない前科何犯という鬼畜の良き隣人として、相手の正体も知らされずに生活しなければならない。
 犯罪者や犯罪者予備軍の人権もいいが、まっとうに生きる普通の人々の人権を最優先に考える社会にするほうが今回のマツダ事件のような危地害の犯行が減るように思う。
 ワシャの考え方がおかしいのかなぁ……そんなことを考えているより、株を守りて兎を待つ、ではないが、鉄壁の門を造って、警備員を増強し、100年経ってもやってこない殺人暴走車に備えた方がいいのだろうか。