愛知万博に皆勤したオバさんが
http://jp.eastday.com/node2/node3/node237/userobject1ai44267.html
上海万博大使にもご就任で、現地にマンションを借りて、上海万博にも皆勤するんだとさ。やれやれ。
5年前に書いた日記である。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20050901
作家の奥田英朗さんが書いた愛知万博ルポについての話をしている。
奥田さん、東京を午前7時に出て、万博会場にやってきても結局なにも見られずに「足を引きずりながら会場をあとにするのであった」とルポを締めくくっている。
これは奥田さんだけの感想ではなくて、遠方から足を運んだ入場者すべての感想ではなかっただろうか。
ワシャも何度か愛知万博に行ったが、何しろ大きなパビリオンに入るための整理券の入手が難しかった。それだけのために早朝より入場ゲートに並んで、開門とともにダッシュして、それでようやく1枚か2枚の整理券を手にすることができる。それを手にするのにも行列をつくり、パビリオンに入るのにだって大行列である。1つに入るのに3〜4時間を費やさねばならない。
なんでこんなに混むのだろう。それにはちゃ〜んと理由があった。冒頭に登場した皆勤オバさんたちの存在である。彼女を含めて愛知万博会場周辺に住む暇な連中がパスポートを手にして雲霞の如く押し寄せたからだ。家が近所だから、早朝の散歩のついでにゲート前に並び、入場するや否やお目当てのパビリオンに直行し、整理券を入手する。そして一旦自宅に帰って、ゆっくりと寛いでから予約時間に合わせて再入場し、整理券入手のために炎天下に行列をつくっている遠方からきた子供たちを尻目に涼しい館内にさっさと入ってしまう。パビリオンを出れば、散歩がてらおなじみの外国舘に顔を出して、顔見知りになったコンパニオンたちと雑談をして、飽きたら家に帰って昼ドラを見ればいい。
概算でこの手の入場者が20%はいたという。このオバさんを筆頭とする近所のパスポート入場者が博覧会の上澄みを掬っていったから、遠方からやってきた来場者、とくに子供たちが割りを食ってしまったのだ。
だいたい60過ぎたようなオバさんが、今更、世界に目覚めてもそれほど社会の役に立つとは思えない。せいぜい、中国政府のプロパガンダに利用されるのが落ちだろう。それよりもこれから世界にはばたいていく子供たちに最先端の技術やら、世界の現状を見せるほうが価値があるのではないか。
暇にあかせて万博に通うのもいいけれど、もう少し周囲のことを慮ったほうがいいと思うよ。