愛知博雑感(4)グローバル・コモン4 その2

リトアニア館》
 100平米くらいのスペース(正確な建物のデータはどこを探しても見当たらない。万博協会が不親切だ)にDNAの3次元モデルがところ狭しと配置され、どこをどう歩けば順路なのか分からない迷路状態だった。でもこのごちゃごちゃ感が万博ぽくってよかった。それにしても人口340万人の小国が1館構えている心意気やよし。マルチメディアを駆使した3本の映像も楽しめますぞ。ほとんどの入場者がDNAの間をさまよって売店を覗いただけで立ち去ってしまうがこの映像がいいのに・・・またロシア館と仲良く並んでいるところもお茶目と言えばお茶目ですぞ。
《イギリス館》
 テロ前だったので警備のお兄さんものんびりとしておった。パビリオン内のイノベーション・ゾーンでは、混んでいたということもあったし「え?」程度の映像展示だったので足早に通りすぎてしまった。手を抜いている英国館、斜陽国家が垣間見えてしまった。
チェコ館》
 昼を過ぎていたのでちぇこっとお腹が空いてきた。どこぞで昼食でもと思い立って「チェコビール、チェコ料理」に引き寄せられてチェコ館に入る。で、チェコ料理店に行列が出来ていたので並んだ。
 え、展示?
 展示は何かあったっけ?あ、そうそう石が木琴のように並べてあったので叩いて遊んだ。記憶に残っているのはそれくらいですか。
 で、チェコ料理店の行列に並んだのだが、行列が出口を圧迫していたので、アテンダントのお姉さんから「もう少し店内にお詰めくださ〜い」と指示があったのでずりずりと詰めると、店内から年配のアテンダントが飛び出してきて、
「詰めたら中で待っているお客さんが狭くなっちまうだろーが、後ろに並んでいる客は外へ出しちまえ!」と言うので、ワシャらは冷房の効いたパビリオンから炎天下の中に追い出された。後輩のアテンダントは恐縮していたが、外に出された客はみんな立ち去ってしまった。当たり前だ。もちろんワシャも風と共に去った。
(「愛知博雑感(4)グローバル・コモン4 その3」に続く)