平塚のミスと鹿児島のカス その1

 今日のタイトルは、本当は「平塚のミスと鹿児島のカスついでに奈良のオタンコナス」にしたかったのだが、タイトルが長すぎて前半分になってしもうた。
 まず平塚の投票所で起きた21歳女性への投票用紙不交付の件、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000033-mai-soci
 こういった事例は現場の職員に確認するとままあるという。とくに人の性別、年齢は分かりにくい。入場券の性別は女なのだが、目の前にいる有権者はどう見ても男だったりする。さすがに「乳を見せてください」とも言えないだろう。また、入場券の年齢は45歳なのだが、上から下までボロボロのヨレヨレの爺さんが手続きに来ているということもある。受付の職員は入場券の内容を見て「あなたは本当に五社又助左衛門(ごしゃまたすけざえもん)さん45歳ですか?」と確かめることができるが、「んだ」と頷かれれば、80歳に見えても受け付けざるをえない。
 今回のケースでも現場の職員にあたってみれば、類似のケースはたくさんでてくるだろう。「え?」と思うような人は本当にいる。若作りなんてものじゃない。子どもそのもののような成人が実際にいるから判断に困るんだ。最初にその女性を受け付けた名簿対照担当者は「ギョ!」としたに違いない。しかし、そこはプロである。何事もなかったかのように入場券を受け取り、そこに記載されている名前を読み上げる。
「若作みえ子さんですね」
 相手が頷けば、それ以上追求のしようがない。入場券を受けとって、名簿の「若作みえ子」の欄にチェックをいれて次に送る。次は衆議院選挙区の投票用紙の交付係である。この人は受付のすぐ脇で投票用紙を渡しているので、「名簿対照を済ませてこっちに向かって来る女性は小学生にしか見えないが受付を通ったということは有権者だ。ということは用紙を交付しなければならない」と判断し、疑問を抱きながらも交付したんだろう。
(下に続く)