雅子と真希 その1

文藝春秋SPECIAL」2009年夏号は「映画が人生を教えてくれた」と題した映画特集である。若僧の頃、映画の世界を目指していたワシャにはうれしい特集ですぞ。
 その中に「心に残る映画スター・ベスト10 邦画・女優篇」という記事があった。日本映画の錚々たる女優人が写真入りで紹介してある。
1位は「吉永小百合」だった。う〜む、これにはワシャは異論があるが、この人の絶大な人気からすればやむをえないところか。2位は「原節子」。小津安二郎監督の『東京物語』、『麦秋』、『晩春』などのヒロインを演じている。3位は「高峰秀子」である。『二十四の瞳』の大石先生は印象的だった。
そして4位が「夏目雅子」なんですね。彼女の代表作『鬼龍院花子の生涯』観ましたか?あの決め台詞覚えてますか?でも、ワシャ的には『時代屋の女房』に出てくるミステリアスな真弓を演じている夏目雅子の方が好きなのじゃ。ポニーテールが良く似合う、時代屋の店先でなみだ壷の先端を片目にあてている真弓がよかったなぁ。その夏目雅子を弁護士の堀田力さんがこう評している。「隠し味豊かな美人」、なるほどうまいことを言う。
(下に続く)