しつこく世襲批判と思ったけど その1

 先日、『石油ピーク』の著者で東京大学名誉教授の石井吉徳先生の講演を聴いた。その中で「メタンハイドレートを次世代の燃料として考えている輩がいるがそれは危うい」という話を聴いた。ワシャ自身も前々から石油後の燃料としてもてはやされているメタンハイドレートオイルシェール、オイルサンドなどがけっこう怪しいと思っていたので、多いに首肯しながら聴いていた。
 その直後、朝日新聞で、松本良『エネルギー革命メタンハイドレート』(飛鳥新社)の広告を見た。その本で東京大学の松本教授は「日本のまわりは宝の山で悲願の自国資源が実用化されるだろう」と、まさに夢のような説を唱えている。これは石井説と真っ向から対立する説である。これを読み逃す手はない。そう思ったので早速ネットで注文しておいた。
 それが書店に届いたという連絡を受けたので、昨日、仕事の帰りに書店に立ち寄った。

 このところ少々忙しかったので久しぶりの本屋だった。だからいろいろと目についちゃうんですな。本棚から「司馬遼太郎」という文字が飛び込んでくる。これは一番まずいパターンだ。ううむ、中村稔『司馬遼太郎を読む』(青土社)か……「司馬遼太郎」という固有名詞が題に入っていると、これを買わないという選択肢はワシャにはない。
 ありゃま、小林よしのりが『天皇論』(小学館)を出したのね。これも、買うしかあるまい。
 およよ、またまた面白そうな本がありましたぞ。『世襲議員―ゴールデンリスト―』(データハウス)である。このところ世襲議員で盛りあがっていただけに、当然、買いだな。
 雑誌コーナーに行ったら、「歴史読本」の今月の特集が関ヶ原の敗将大谷吉継ではあ〜りませんか。ワシャはこの悲劇の猛将が大好きで、関連資料を集めている。もちろんカゴに入れる。その横に「現代プレミア」が並べてある。なぬ!「完全保存版!傑作・名作セレクション100人×10人」だと……ううむ、本100選系にメチャメチャ弱い。これもカゴ入りだ。
 その他に週間文春など週刊誌を2誌、岩波のPR誌「図書」などを3冊(これは無料)をカウンターにのせたのだった。

 で、『世襲議員―ゴールデンリスト―』を参考に、昨日の続きで世襲議員をこき下ろそうと思ったのだが、本を買っているところを書いていたら1000字になってしもうたわい。ということで、日本の政治を破壊する世襲議員をこきおろすのは明日にしておこう。