環境相はバカだった

 日本経団連の唱える「CO2削減90年比4%増」に対し、斉藤鉄夫環境大臣がこんなことを言っている。
「そんなことでは世界の笑い物になる。15〜20%削減を提唱して、世界の温暖化に積極的に貢献すべきだ」
 ふう、大臣がこの程度の認識だから国の環境施策がマヌケなものばかりになっているわけね。合点がいってしまった(泣)。
 この大臣、「15〜20%の削減」と簡単に言うけれど、この数値がいかに大変なものなのかを認識していない。東海のある市が2020年に20%の削減を試算してみたが、諸条件をどう勘案してみても不可能だった。
 この大臣が官僚から回ってくる決裁で見ているのは、「環境モデル都市」に応募した市町の数値である。どこもそうなのだが「環境モデル都市」に応募するようなところは、ある程度将来計画を吹かしている。落選した名古屋市だったっけ。削減計画が70%というとんでもない数値になっている。どうやったらそんな夢のような削減が出来るのかと詳細を見てみれば、将来の技術革新による大幅なCO2削減という不確定要素まで見込んでの70%削減である。それって「画餅」じゃん。そんな曖昧なもので試算した結果の「環境モデル都市」でいいの?そんな「画餅」データしか見ていない大臣が声高にいう「15〜20%の削減」って端っから危ない話じゃん。くれぐれもそんなたわ言を国際会議に行って口にするんじゃないぞ。
 もしかして最終的に神頼み?じゃなかったね、法華経だから仏頼み?あるいは教祖様を拝んじゃうか(笑)。