菅君、カンクンは?

 最近、ダジャレが多くなってきた。そろそろおやじギャグの年頃になってきたのかなぁ。
 菅首相がCOP10の名古屋会議で発展途上の諸国の面を札束で張って「名古屋議定書」と「愛知ターゲット」を採択したのが、つい1カ月ほど前である。先進的な学者やNGOからは「名古屋議定書はないよりはまし」と言われるほど、中身のないスカスカな議定書だったが、カンクンで開催されたCOP16も不発に終わったようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101211-00000097-jij-int
 コペンハーゲンのCOP15も「留意」、名古屋のCOP10は「札束合意」、カンクンのCOP16、菅君は行かなかったようだが、日本が解消したくて仕方のない先進国にだけ排出削減義務を課す「京都議定書」については、新興国・途上国がさらなる延長を主張した。結局、先進国と新興国・途上国との対立は最後まで解けず、最終的に「合意先送り」となった。
 今や「環境=金」の話は、それぞれの国の思惑が強すぎて、お祭りセレモニーではどうしようもないレベルにまできている。
 日本は、日本にだけ不平等な削減目標を押し付ける1997年締約の議定書を返上したくて仕方がない。と言っても、この京都議定書自体、会議の成功しか考えていない橋本総理と、英語ができるだけの、環境のことなど露ほども知らぬ大木浩環境大臣が主導して、面子のために不平等条約を好きこのんで受け入れたわけなんだけどね。
 結局、後になってバカ総理、バカ大臣、バカ官僚のおかげで、日本の産業界は大打撃を被ることになる。極論を言ってしまえば、現在の経済の冷え込みはCO2の削減に起因していると言ってもいいだろう。
 その証拠に1997年比で300%もCO2排出を増加させている支那中国は、高度経済成長を謳歌しているよね。経済成長とCO2の上昇はイコールだと思った方がいい。

 どちらにしても、ナポレオン退場のあとの「ウィーン会議」よろしく、「会議は踊ってばかり」ではどうしようもない。いい加減に、明確な方針を打ち出せよ。