おかしいぞコンビニ

 コラムニストの勝谷誠彦さんのメルマガに、「コンビニの食品は賞味期限が切れているとレジを通らない」ということが書いてあった。へぇぇ、知らんかったわい。そういうシステムなら賞味期限切れの商品が客のところにゆくことは絶対にないわけだ。反面、賞味期限をほんの少し過ぎただけの食品は消費されることなくどんどんと廃棄されていくことになる。こんなことを全国のコンビニエンスストアでやっているとしたら、そりゃ食料自給率が40%を下回るわけだ。
 こんな話も聴いた。某パン工場の話である。その工場では毎日10万個のパンを製造している。その内の1000個が余剰製品となるんだそうな。1%のロスというのはかなり大きい。もっと計画的に製造すればいいのにって思いますよね。ところがどっこい、そのあたりを担当者にたずねると、「この1%はこれ以上圧縮できない」とのことだった。な〜んでか?フラメンコ。
 それは、こういう事情がある。コンビニとかスーパーからの注文を受けて製造しているが、そのオーダーが前日にしか入らないそうだ。しかし、パンの製造には、予備発酵、生地づくり、一次発酵、成形、二次発酵、焼き上げ、梱包と2日の工程が掛かる。だから、オーダーを受けてからでは間に合わない。そのためにある程度の余裕を見て造り出す。そのぎりぎりののりしろが1000個ということなのだ。
 だったら、2日前にオーダーを出せば1000個の無駄がなくなるじゃないかということにもならないらしい。システムとしてコンビニからのオーダーが1日前にしかこないようになっているんだとさ。コンビニが儲けるためのこのシステムはパン工場がなんと言っても変わらないという。

 もう一つ。昨日の新聞に《コンビニ危険な「1人の時間」》という見出しが躍った。要するに、コンビニ強盗が午後10時から午前7時までの店員が1人の時で発生しているというのだ。そりゃそうだろう。日中の店員や客がたくさんいるときには強盗もし辛かろう。
 この対応策としてコンビニ業界は、客の来ない夜間に複数の店員を置くとか、深夜の時間帯に社員が店舗巡回するなどの指導をしている。愛知県警は防犯カメラ、防犯ベルの設置などの指導を始めている。
 おいおい、そんなことをする前に夜間は店を閉めるようにすればいいだけのことじゃないか。省エネルギーにもなるし、一挙両得じゃないか。でも、守銭奴と化したコンビニ業界は絶対に夜間営業を止めないだろうけど。