官僚には勝てない その2

(上から続く)
 麻生首相たちが「閣議」を開く前の映像がテレビで映される。麻生さんが後から入ってくると閣僚たちが立ち上がって、ニコニコ顔の麻生さんが正面のソファーに座ると、閣僚たちがおもむろに座るっていうの、見たことがあるでしょ。あれは各大臣が出席して週に2回(火曜と金曜の朝)開かれる内閣の最高意思決定機関という位置付けのありがた〜い会議なのだ。合掌。
 しかし、それが大したことがないのじゃ。実はね、閣議の前日に「事務次官会議」という各省庁4番目が集まる会議が開かれる。ここでナンバー4の了解が得られなければ、翌日の閣議には何もかけられないのだ。「閣議決定」、「閣議了承」などととされる内閣の意思は、実は「事務次官決定」、「事務次官了承」でしかない。国の指導者である政治家がこんな茶番をやっている間は、「官僚が太って国民が痩せる」そんな時代に幕は引かれまい。やれやれ。