どうする社民党

 社民党が10月1日に野田聖子大臣に「緊急申し入れ」を行った。
http://www5.sdp.or.jp/comment/2008/moushiire081001.htm
 いつの間にか消えているといけないので全文を下に写しておこう(笑)。
 読んでいただければ解かるけど、とにかく徹底的にこんにゃくゼリーを糾弾している。
《95年以降、確認されているだけで17名もの貴重ないのちがこんにゃくゼリーによる窒息死事故により奪われてしまいました。》
 もちろんこの17人の命は貴い。しかし、餅やご飯やパンを喉に詰まらせてなくなった方の命も貴重だと思うのだが、社民党の記述は偏っているのではないか?
 10月17日、千葉県船橋市で小学校6年の男児が給食のパンを喉に詰まらせて窒息死した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000520-san-soci
 社民党の理屈から言うならば、パンを糾弾すべきではないのか。こんにゃくを糾弾した「緊急申し入れ」の「こんにゃく」の部分を「パン」に替えればそのまま使えるじゃん。
 厚生労働省医薬食品局から「食品による窒息事故に関する研究結果等について」という文書が関係企業宛に出されている。それに拠れば、窒息の原因となる食品は多岐にわたるとされており、「もち」も「ご飯」も「パン」も、もちろん「カップ入りゼリー」も危険なので窒息予防についての周知に協力をしてほしいという内容だった。
 これが正しい理解だと思う。こんにゃくゼリーだけを過去の統計データ―も検討せずにヒステリックに攻撃をしてしまうというのは、この党の体質かもしれないが、それにまた乗っかって、ほいほいと調子のいい答弁をして便乗糾弾している野田マルチ大臣にも困ったものだ。
 日本国の転轍機を握っている政治家がこの軽さである。そりゃ官僚に舐められますわなぁ。
 以下に、「こんにゃく」のところを「パン」に、そして関連のところをちょこっとだけ代えただけ「緊急申し入れ(案)」を作ってみた。とくに本文3行目からは「こんにゃく」の部分しか触っていない。それでもそのまま使えるから笑える。