はしゃぐ党首

 社民党の福島党首があちこちのテレビに出てはしゃいでいる。まるで社民党が政権を取ったような勢いだ。この人、何を勘違いしているのか。
 確かに民主党は大幅に議席数を伸ばして国民から政権を付託された。でも、福島党首のところは小選挙区に31人も擁立しながら3人しか当選していない。全国の選挙区で28敗しているのである。大相撲なら幕下まで陥落する星だ。野球でいえば打率9分6厘、即、二軍落ちだろう。この議席数で何を舞い上がっているのだろうか。自民党小選挙区に289人を立てて64人の当選だから、勝率2割2分である。1割にも満たない社民党がなんで口を尖らせて自民党を責めているのかよく解らない。国民は何年も前に旧社会党の政治家に「NO」を突きつけている。その残党の社民党は、今回の比例全区で2,975,572票を取った。小泉旋風が吹き荒れていた4年前の郵政選挙の時が、3,719,522票を得ていたので、ざっと74万票を減らしている。社民党からそれだけの有権者が逃げ出したのだ。投票率が上昇しているにも関わらず。この惨憺たる状況で、なお社民党の掲げている政策が通っていくとするならば、それは民意と言えないだろう。いくら参議院社民党の協力を取り付けたいとはいえ、それは国民の意向から大きく乖離するものではないか。

 上記を書き終わって、7日の午前1時になってしまった。通常はこんな時間には更新しないんだけど、夕べのNHKスペシャルに出ていた社民党福島みずほ党首を見ていて、どうしても引っ掛かるものがあった。急遽、書庫にもぐって昔の新聞や資料、『国会便覧』を出してきて確認してみると、やっぱり思ったとおりだった。社民党も国民から「NO」を突きつけられている。そのことは民主党社民党も自覚しておいたほうがいい。
(下に続く)