阿呆は本当にバカだった

 自民党総裁選に立候補している阿呆太郎もとい麻生太郎幹事長が、JR名古屋駅前で暴言を吐いた。8.28愛知県集中豪雨に言及し、「岡崎の豪雨は1時間に140ミリだった。安城や岡崎だったからいいが、名古屋で起きていたら、この辺全部、交通異常になる」とほざいた。
 阿呆幹事長、前々から阿呆だと思っていたが、真性の阿呆けい?
 ワシャも早い段階で岡崎の被災現場を見て来たが、「岡崎だったからいい」などというレベルではない。それに死者が2人も出ているのだ。口が曲がっても、もとい口が裂けても「岡崎だったからいい」などと言ってはいけない。すでに名指しされた岡崎市安城市は阿呆に抗議文を送ったという。当然だ。送らないほうがおかしい。
 それにしても阿呆幹事長、是非、このまま勝ち進んで自民党葬祭もとい自民党総裁になって欲しいものだ。彼が総裁になることが機能不全に陥っている巨大政党を葬り去ることになるのだから。自民党に引導を渡す役どころとしては、これほど相応しい人物もいないでしょうな。

 一部で麻生太郎がマンガを読んでいるから、べらんめい調で離すから、庶民の味方だと思う向きがあるかもしれないが、それは大きな間違い。
 麻生幹事長の一族を見れば、大久保利通(明治の元勲・内務卿)、牧野伸顕(伯爵)、吉田茂(首相)、麻生太吉(九州の炭坑王)、麻生太賀吉麻生セメント社長、九州電力会長)、鈴木善幸(首相)、武見太郎(日本医師会会長)など、錚々たるメンバーが揃っている。そして妹は寛仁親王妃信子様で、女王二人は姪になる。その他の係累だって大企業の社長や大使、参議院議員などがわんさかいるんだ。こんな人物には、庶民の生活など想像すらできないだろう。絶対味方のわけがない。

 2001年に、どじばっかり踏んでいた森首相の後継として野中広務の名前が挙がったことがある。この時に麻生太郎は自分の派閥の集まりでこう言った。
「野中というのは総理になれるような種類の人間じゃないんだ」
 え?総理大臣になるのに人間の種類が問われるの?それにそもそも人間に種類っていうものがあるの?
 詳細は、魚住昭『野中広努差別と権力』(講談社)から引きたい。
自民党代議士の証言によると、総裁選に立候補した元経企庁長官の麻生太郎は党大会の前日に開かれた大勇会河野グループ)の会合で野中の名前を挙げながら、
「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」
と言い放った。》
 これが阿呆の本質である。