どこが缶詰やねん!

 缶詰になるつもりだったのだが、鏡を覗いたら髪のボリュームがずいぶん出ている。こりゃ格好悪い。床屋さんに電話をしたら「今ならすぐやれまっせ」ということだったので出掛ける。
 2時間ほどの快適な時間を過ごして、「よし、今から缶詰だ」と思ったが、大切な資料がないことに気がついた。その資料がないと論文作成に支障が出そうだ。仕方がない、資料を取りに行くか。ということで、再びケッタマシーンに跨って職場まで行く。
 職場には休日というのに何人もの社員が出社している。みんな仕事が好きなんですな。ワシャは自分のキャビネットから資料を引っ張り出すとそそくさと帰宅した。
 自宅に戻って書斎(物置ともいう)にこもる。さーて、本腰を入れるべい。
 まずはテーマの意味を的確に捉えなければ始まらない。題意を踏まえておけば、以下のような間違いは起こさないだろう。
(1)題意から外れた論
(2)現実からかけ離れた論
(3)自分自身の感覚や思考から遊離した観念論
(4)ありきたりな俗説
 論題の意味を掴んだら、次は、どのようなことを論点として、どんな考えを記述するかということだな。論点、論点、論点……
 ううむ、論点で行き詰まってしまったわい。こういう時には気分転換が必要だ。そうだ!論点の洗い出しも兼ねて図書館に行こう。
 ということで、ワシャはまたまた愛車流星号に跨って図書館に向かったのでした。その後もペン立が欲しくなって文房具屋に出掛けたり、禁断症状が出てきたので本屋に行ったりして、ちっとも缶詰になれないワルシャワであった。

 結局、昨日は論点の整理すら出来なかったので今日は頑張るぞ、と決意を新たにする午前4時であった。めでたしめでたし。