ISOってなんだべや

 ワシャはISO14001が嫌いだ。嫌いにも関わらずその担当部署に配置換えとなってしまった。嫌いなものは徹底的に痛めつけてやろうと思い、それならばまず敵のことを知らなければいけないということで、今、ISO関連の書籍を読みまくっている。
 それにしてもこの手の本というのは詰まらない本が多いね。読んでいてゲロを吐きそうになる。
 それでもだんだんと見えてきましたぞ。
 ISOというのは「一様性」「等しいこと」を意味しており、世界貿易の急速な拡大、グローバル化などの理由により世界的規模での品質の標準化が求められるようになってきた。
 従来のISO規格の概念は、ネジの形状、フィルムの感度、安全標識などの「物」においていたが、その機能を「組織のシステム」においたことにより、ISOの概念を大きく飛躍的に変貌させていく。その代表格がISO14001(環境マネジメントシステム)ということになる。
 では、ISOマネジメントシステムの特徴はなにか?
 これはPDCAサイクル(デミングサイクル)がその根幹を形成している。Plan(計画)→ Do(実施)→ Check(確認)→ Act(見なおし)→ Plan(計画)というサイクルである。この流れに沿って、ISOの要求事項(法的に求められるもの及び組織が同意するために求められるもの)を満たす範囲内であれば、自分で出来る方法、手段、基準で活動すればいいことになっているのじゃ。う〜む、やっぱりよく解りまへんなぁ。(笑)
 元々日本人は製品のクオリティを高めることに関していえば、特段の基準がなくてもやってきた。どの分野を見てもそうだ。例えば「ちりとてちん」に出てきた若狭塗箸職人の和田正太郎にISOを求めても無理だろう。そんなことをすれば名品は規格品に貶められてしまう。安箸をバカを使って大量に製造するときには必要なものだが、個性的なものを創造するのには邪魔なだけではないだろうか。
 これはまだ仮説である。もう少し勉強をしないとはっきりしたことは言えない。ただISO原理主義者の言動にはいささか疑問を持っているので、そのあたりを解明していきたいと思っている。
 個人的には古典を読みたいのだが、なかなかそちらの方にまで手が回りません。もう少し読書量を増やさなければいけませんね。