今、愛知県西三河の平野部は桜が満開である。きっとユッキィさん
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も岡崎公園の桜を堪能していることだろう。ワシャの町にも結構隠れた桜の名所が点在していて、それを今日、環境にやさしいケッタマシーンで巡った。
ワシャの町にはサイクリングロードが何本も走っている。その所々に桜の見所がある。だからワシャは「桜クリーンgoodロード」と呼んでいるじゃ。（苦しい）
いやー、絶景かな絶景かな。まさに満開。時折、流れる風に桜吹雪が舞う。日本人で良かったと思う瞬間である。何ヶ所かの見所を回って、最後に、一番楽しみにしていた町の北部の桜並木にむかう。おおお、前方に見えてきましたぞ。国道を越えた辺りから1キロほど桜並木が続く、ワシャの町でももっとも桜がいいところだ。桜がずうっと続いている。ずうっと……あれ？突然、桜並木がブッツリと途絶えた。
この並木はまだまだ続くはずなのだが、満開の桜が途中でなくなった。いや樹はある。しかし枝がない。全身を剥かれた真っ裸の桜姫たちが無残に晒されている。この惨状はどうしたことか……
原因はすぐにわかった。裸の桜の東側に民家がある。ちょうどその民家の庭に沿って桜が10本ほど犠牲になっていた。この家の人が、桜の花びらが迷惑だとか、桜の落葉の掃除が大変だとか、サイクリングロードを維持管理する事務所にクレームを入れたんでしょうね。ささくれ立った心がそのまま桜並木に見えてしまっている。それでいいのかなぁ、この家の人は。日本の四季を見せてくれる桜がそれほど邪魔かなぁ。
ざらついた悪意に触れたようで、ワシャの心に黒い染みのようなものが広がっていくのがわかった。ここを眺めて帰宅しようと思っていたが、もう1ヶ所回って、もう一度心を洗い直しておこうと、またサイクリングロードを走り出した。
桜切る馬鹿め！
