暗雲とバカの拳骨

 昨日の午後1時35分、西三河南部に「大雨洪水警報」が発令された。会社の防災担当であるワシャは休日だったけれど出勤しましたがな。実は嫁と名古屋へ出掛ける予定だったが、早朝の雷雨で嫌な予感がしていたし、気象庁
http://www.jma.go.jp/jp/radame/
の雨量・降水予報を確認すると、強い雨雲が三重県に掛かっていたので、「こいつは間違いなくこっちへやってくるな」と予想し、取り敢えず名古屋行きは中止した。
 ところが、昼過ぎまで雨は降らず、時折、日差しさえある穏やかな天気だったではありませんか。ワシャの天気予報が外れたので、嫁は不満そうだったが、ううむ、雲の動きが異様に遅い。午後1時の時点でようやく尾張の西部に強い雨雲が掛かり始めた状況である。
 そして午後1時35分にバタバタと愛知県内に警報が出た。2度ほど雨脚が強くなったが、豪雨というにはやさしい雨が降って、午後5時には西の空から青空がのぞく。まぁいいお湿りということでよかったよかった。あの程度の雨では人的被害にいたることはないでしょう……
 いや、あった。たまたまワシャと同じ町内の知人が目撃したのだが、あの豪雨の最中に市民からの急報を受けた消防車両が排水処理で出動した。それをたまたまワシャの知人の野次馬太郎が目撃している。
 ここからは野次氏の現場報告。
「えー、こちら現場の野次です。消防団詰所の駐車場に消防車が停まっています。消防団詰所敷地内の排水マスが先程の雨でオーバーフローしたようですが、それは解決したようです。おっと、排水マスの横で消防署員2人とだらしない格好の酔っ払いがなにやら話しています。話をするというか、酔っ払いが一方的に激高しているという状況です。近所の人に確認したところ、以前から消防署と酔っ払いオヤジは、消防団のはサイレン音でトラブルがあった模様です。これは面白いことになりそうですね。おっと、酔っ払いのオヤジが興奮し始めました。おお、拳を振り上げた。あっ!消防署員を殴った殴った。でも、さすがに消防署員は手を出しません。犬が人を噛んでもニュースにはなりませんが、公務員が酔っ払いを噛むとニュースになってしまいますからね。酔っ払いは消防署員を殴ってすっきりしたのか、落ちつきをとりもどしたようです。現場からでした」
 野次氏に関係者をあたってもらったが、その酔っ払いは近所でも鼻摘みで、何かにつけて消防署にクレームをつけて揉めていたそうだ。
 というわけで、人的被害は2件あったということになる。
 それにしても消防士の皆さんご苦労様でした。