ゲゲゲ!えらいことに気がついてしまった。研修では課題図書が出されていたのじゃ。『逐条解説 災害対策基本法』(ぎょうせい)570ページもある分厚い本である。今、あわてて読み出した。まぁなんとかなるでしょう。
それよりも問題は悲鳴を上げている腰である。実は昨日の朝、整形外科に走ったのだが「文化の日」で休診だった。だから治療できなかった(泣)。仕方ないのでOMRONのElepulsで電気を流しながらパソコンにむかっている有様だ。
気になるニュースがあった。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/electric_companies/
熱源を電気だけでまかなう「オール電化」が進んでいるというのである。「そういう時代でしょ」と女優の小雪がCMをやっているでしょ。
でもね、防災上から言うと、この「オール電化」はかなり危うい。災害対応では、何事についても常に複数の方法を確保しておくことが重要なのである。例えば通信手段にしても、携帯電話だけではいけない。防災無線も必要だし、MCA無線、アマチュア無線、衛星電話、ことによったら伝書鳩や飛脚も必要かもしれない。実際に3年前の中越地震では、自転車を使って災害対策本部と避難所間の連絡ルートを結んだと言われている。
熱源だってそうだ。オール電化にした場合、電力供給が途絶すれば屋内のすべての機能が停止する。照明は点かない。暖房も効かない。食品の調理どころか湯すら沸かせなくなる。ところがワシャ家のようにオール電化していなければ、電気が来なくても、プロパンガスがあるのでガスコンロは使えるし、水さえあれば風呂も焚ける。暖房は灯油ストーブを使っているからまったく心配ない。その上に七輪もあるので秋刀魚も焼けるし、バーベキュー用の炭も物置を探せば出てくるだろう。なんなら庭で落ち葉焚きをすれば芋が焼ける。
電気の供給が安定している時は、すべてを電気にするということが便利なんだろうね。でも、単一化の裏にはリスクも潜んでいるということを知っておいたほうがいい。
大地震に際して、他のライフラインに電気の復旧は比較的早いと言う。ただし、それはあくまでも阪神・淡路大震災、中越地震、能登半島地震、中越沖地震という直下型の被害が限定された地震でのことである。今、関東から東海地方に懸念されているプレート型地震の場合、はたして数日で電気が復旧するだろうか。はなはだ疑問だ。
くれぐれも言っておくがワシャはガス屋の回し者ではない。要するに電気もガスも灯油も炭も複数の熱源を確保しておくのに越したことはないということ。