本の入手は面倒くさい?

「文藝春秋」の8月号が発売になったので、仕事帰りに書店に立ち寄った。ついでに小和田哲男『戦国の城』(学研新書)、谷沢永一『読書通』(学研新書)を購入する。レジに行くと、e−honが届いていた。マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(岩波文庫)と、オルテガ・イ・ガゼット『大衆の反逆』(ちくま学芸文庫)である。ついでにPR誌を2誌もらって家に帰った。
 家に着くと、風呂が沸いている。湯船に浸かりながら、のんびりと「文藝春秋」を読む。まずは日垣さんの「新書一点賭け」である。今月の推薦新書は、浅枝大志『ウェブ仮想社会「セカンドライフ」』、お薦めのレファ本は、『セカンドライフ公式ガイド』ではあ〜りませんか。これは、即、買いだ。忘れるといけないので、風呂の途中だったが、湯船から飛び出し、書斎(物置ともいう)に行き、パソコンを起動して注文したのだった。めでたしめでたし。なぜか水浸しの廊下を風呂に戻って、続きを読む。
 風呂から出て、ビールを飲みながら、『読書通』を読んでいると、ワシャ母が、書籍小包を持って来てくれた。茨城県古書店に頼んでおいた『阿刀田高サミング・アップ』(ナイスディ・ブック)が届いていたのだ。
 今回、同時に3つの古書店に本を注文した。茨城県古書店は44分後には「在庫あります」というメールが届き、翌日には無条件で発送してくれた。偉い!
 それに比べると、東京足立区の古書店から「在庫あります」メールが届いたのは、翌日だった。時間にして15時間32分後である。それも、「注文するなら再度メールを寄越せ」ときたもんだ。「日本の古本屋」経由で発注しているにも関わらず、もう一度、古書店宛てに「よろしくお願いします」というメールを送付したのだった。
 東京池袋の古書店はもっとひどい。やはり15時間後にメールが届く。「今から捜すので、4日ほど待て」と言うのである。おいおい。
 それから27時間が経過して、また、メールが届く。「見つかりました。送ってあげますので、先に代金と送料を支払ってください。入金を確認したら本を送ります。整理の都合上、下記明細をご確認のうえ、ご希望のお取引方法を指定して、さっさとこのメールを返信してください……」不躾な長いメールを読んでいたら、だんだん気が萎えてきた。茨城の古書店に頼んだ本はすでに読了している。もちろん面白かった。池袋の古書店には、未だに返信していない。だって、これから郵便振替で金を送って、それを向こうが確認して、それから本を発送するって、何日かかると思ってんの?読む気が失せるわい。