森本講演 その1

「こんな秋日和の休日に、私の講演を聴きに来ていただいて、ごくろうさんなことですな。私なら頼まれても来ません」
 森本先生、のっけからジャブを打ってきた。大半は自治体の関係者だから、そいつらは仕事の延長と言っていい。ということは、残りのサヨクとワシャに言っているんだね。ワシャって暇人?
 以下に森本先生の発言を箇条書きする。
○7月5日に発射されたテポドン2は完全なる失敗だった。
サヨクの言うように、外交交渉のみで丸く収まるなら結構なことだが、国際政治というのはそんな生易しいものではない。それができないから国民保護なのである。
アメリカのイージス艦シャイローが横須賀に入った。この艦は弾道ミサイル「ノドン」への迎撃能力を持つミサイルSM−3を搭載できる能力を有している。
アメリカのイージス艦を常に1艦日本に駐留させるためには交代艦2艦の追加が必要となってくる。現在はシャイローのみなので、今、日本はアメリカと交渉中だ。
○日本のイージス艦にもミサイル装備を進めているが、どんなに急いでも1艦あたり1年はかかる。全部に装備するには数年かかってしまう。
○本土防衛に関しては、PAC−3(弾道ミサイルを大気圏内で迎撃する能力を持つペトリオットミサイル防空システム)の配備を急いでいる。一番最初は首都圏に導入していく。入間、霞ヶ浦習志野、横須賀に配備して東京を守る。これに1〜2年はかかるだろう。東京の次は名古屋圏だ。
○7月5日の北朝鮮の核実験を受けて日米共同の北朝鮮制裁決議案の採決について、当時の安倍官房長官から直接電話があった。
安保理決議に反対している中ロの内でロシアを、サンクトペテルブルクサミットをネタに落とそうと思っている」
 結果としてロシアは落ちなかった。ロシアは中国に追従しているだけだから、中国に泣きついた。中国はかたくなな日本を尻目にアメリカを「北朝鮮を説得するので強硬な態度には出ないでほしい」と説得にかかった。アメリカはころっと転向して、態度を軟化させてしまった。
(下に続きます)