言葉遣い

 嫁からこう指摘された。
「ワシャのブログは言葉遣いがよくない」
 どういうことかというと、ルールを守らない子どもや卑怯卑劣な子どもを、ついつい「クソガキ」と言ってしまうんですな。どうやらこの前半部分の「クソ」がよくないらしい。では他の言葉に代えようということになった。
 候補をあげる。
「ウ○チガキ」
「フンガキ」
「アッパガキ」(北陸)
「アボガキ」(九州北部)
「ギダンボーガキ」(山口)
「ドンギリガキ」「ドンキッチャガキ」(壱岐
「コーヤガキ」(大阪)
「ババガキ」(幼児語
 う〜む、いろいろあるもんだ。しかしここは安倍総理に敬意を表して(笑)山口県の「ギダンボーガキ」を選ばせてもらおう。これからは性質(たち)の悪いガキを「ギダンボーガキ」と罵ることにする。今後「このギダンボーガキめ!」と書いてあったら「このクソガキめ!」と読み代えてください(なんのこっちゃ)。

 さて先週末のことである。芋焼酎をロックでチビリチビリやっていたら、テレビ愛知の「のんびり秋の体験宿」という番組に森脇健児が出ておった。まだ芸能界にいたのか(驚)。
 この三流芸人がまだ調子に乗っていた頃、TBSの「世界不思議発見」のゲスト回答者として出演したことがあった。黒柳徹子坂東英二に混じって軽口を叩いていたが、思わず畔柳徹子にむかって「クソババァ」と言ってしまったのである。その瞬間、スタジオ全体が凍りついた。確かに坂東や野々村が大先輩である黒柳をくさして笑いをとるということは頻繁にある。例えば黒柳のキャリアの長さをネタにして「畔柳さんは坂本竜馬と交流があった」などと言う類だ。
 これを「かなりきついことを言っても大丈夫だ」と森脇は勘違いした。まったく場の空気が読めなかったんだね。おまけにボキャブラリィもないものだから森脇は「クソババァ」とやってしまった。畔柳さんがそんな姑息なことはしないだろうが、それからこのバカをテレビで見かけることは少なくなった。テレビ朝日ポカポカ地球家族」の司会者の中山秀征とどっちがどっちだか区別がつかないが、「クソガキ」発言がなく、畔柳徹子にかわいがってもらっていれば、「ポカポカ」の司会くらいは出来たろうに。哀れ、場の空気が読めない芸人は田舎の民宿に泊まり歩く旅レポーターとしてどさ回りをする羽目になったのでした。
 だから「クソ」発言には、いえいえ「ギダンボー」発言には気をつけなければいけないという教訓なんでゲス。めでたしめでたし。