日常日

 朝、床屋にゆくため午前7時30分に車で家を出る。ワシャの行き付けの床屋は隣の町にあるので片道30分かかる。退屈なので「三遊亭円遊」のCDを聞きながらしばしのドライブ。演目は「堀の内」、そそっかしい男の話で、湯屋に入っても、上がったばかりのよその子どもの着物を脱がせてしまったり、倅と間違ってよその男の尻をつねったり、挙句の果ては、子どもの背中を流していて「随分、背中が広くなりやがったな…」「あっ、おとっちゃん、それは湯屋の羽目板だよ」
 あまりにバカバカしいんで、思わず大笑いをしていると、信号待ちで並んだとなりのワゴン車の女性に睨まれてしまった。
 床屋はカットだけなので30分で終わって、9時には家に戻る。書斎(物置ともいう)の片付けをして10時に遠くのスーパーまで「ダカラ」を買いにでかける。2ケース12本を買う。午後からはみっちり4時間缶詰で「長篠城」の文献を読みまくった。
 5時からひとっ風呂読書をして、夕方、地元の寄合に呼ばれていたので、雨の中を出かける。地元のおじさんたちとの宴席なのだが、競馬の話と地元の噂話ばかりなので会話に参加できず、ひたすら飲んでいた。
 家に帰ったら午後9時を回っていたと思う(記憶が飛んでいる)。気がついたら朝だった。めでたしめでたし。