くさや!

 セコ道さんhttp://www4.diary.ne.jp/user/481805/
が、「新手の物乞い」の話を書いているが、ワシャは知立の駅頭で出くわした。改札の前で友人と待ち合わせをしていたときに、胡散臭そうなオヤジが近寄ってきたのだ。格好はセコ道さんが100円をたかられそうになったおじさんによく似ている。あの業界では流行なのだろう。
 そのオヤジ、セコ道さんのケースとは違ってストレートだった。ワシャの顔をジロリと睨んで、ぞんざいに言った。
「100円、貸してくれへんか?」
「ない」ワシャは言下に答えるのだが、オヤジはしつこく、
「100円くらいもっとるやろ」と食い下がる。
「にゃー!」(←ワシャ猫ひろしか?)と、敵意を込めて断ると、オヤジは、「けっ、×●□▲@☆☆……」と意味不明な言葉とすえたような臭気を残して去っていった。

 こんなこともあった。ある日。ワシャの行き付けのブックオフで本を物色していると、突然、異臭が鼻をついた。「なんじゃこりゃ!」と思い周囲を見渡すと、ワシャの左手5メートルほどのところで、白髪混じりの頭髪大童、汚れた黒ジャージ姿のオジさんが一心不乱に新書を読んでいるではないか。足下には、多分その人の家財の全てが突っ込んである大きなビニール袋が2つ置いてある。昔、鶴舞古書店でエロ本を万引するホームレスは見たことがありますけど、読書家のホームレスは初めて見た。インテリなホームレスだ。それはいいんだけれども、臭いはなんとかならないかい。2メートルの本棚に囲まれた閉鎖空間には臭気が篭ってしまう。強烈な臭いのために、ほ、本ぐわっ!……駄目だ!平常心で、本が、物色できない。思わずそのコーナーから逃げ出してしまった。
 ワシャは別にホームレスという生き方を否定しようとは思わない。そういう生き方があってもいい。ただし、人に迷惑をかけてはいけない。
 頼むからブックオフに来る時は身ぎれいにして、周りの人が静かに本を読めるようにしましょうね。
 それから香水のど強いねーちゃんも勘弁して欲しい。コーナーでそんなのと一緒になると本当に気持ち悪くなる。ホームレス&香水ねーちゃんはワシャの中では臭い的に同レベルなのじゃ。
 ワシャって臭いに敏感なんだろうか?でも「くさや」も「鮒鮨」も大好物なんですけどね。