私、待つわ〜(その1)

セコ道さん
http://www4.diary.ne.jp/user/481805/
が「待つ」ということについてこんなことを書かれている。
《郊外型の人間はほんとに「待つこと」への耐性だけは非常に高いんだよなあ。でも、待っている人の雰囲気は少し怖い。例えば、誰かが横は入りするとか、店員がそそうしたり、何か期待はすれの出来事でもあろうものなら、じいさんばあさん、父さん母さん、子供たちもみんな、誰一人たしなめることもなく「キィ〜(怒)」と家族でキレそうな、そんな感じがするのは気のせいだろうか。》
 気のせいではないでしょうね。
 その点、ワシャは「待つ」ということが大嫌いだ。飲食店で並んだことはない。並んで食うくらいなら横のコンビニでカロリーメイトを買って済ませてしまう。
 昔、ワシャ息子が小さかった頃、止むに止まれず東京のディズニーランドに行ったことがある。なんであそこはあんなに混んでいるのか。人ごみの嫌いなワシャは入口で吐き気をもよおしたわい。人気アトラクションはどこもかしこも行列だらけ、子どもの思い出のためとはいえなんでこんな苦行を強いられなければならないんじゃ。
 そこでワシャは一計を案じた。その名も「退屈せずに行列に並ぶ方法」である。用意するものは1mほどの紐と本を数冊、これを背中のナップザックに突っ込んでおく。
 さあディズニーランドに来ましたぞ。ワシャ息子はすでにお目当てのアトラクションに向かって走っている。ありゃま「カリブの海賊」かいな。待ち時間1時間30分……気が遠くなった。いかん!ここで気を取り直し、おもむろに紐を取り出すと50cmほどの余裕をもたせてワシャのベルトとワシャ息子のベルトに結わえ付けた。こうしておけばワシャ息子とワシャははぐれないし、行列が進むとワシャが読書に没頭していても誘導されて改札まで案内されるという作戦なのだ。
 これは巧い手だった。周囲からは奇異に見られるだろうが、そんなもの皆他人じゃ。関係ないわい。万一知人がいたとしても、知り合いならワシャが変わり者だと言うことは周知の事実じゃ。ということで開き直ったワルシャワは快適な読書時間を堪能することができた。
(下に続きます)