自由の国、日本

 今朝の新聞の社会面だ。
【北九州監禁殺害】
 7人もの罪もない人々を死に追いやった鬼畜が、法廷で「先生、控訴審ですよ。やりますよ」と笑顔で弁護士に叫んだという。鬼畜も裁判を楽しめるようになったんだね。いい国だなぁ日本って。
職務質問の警官を車内に監禁】
 暴力団の兄弟が、職務質問をしてきた巡査を車内で羽交い締めにして「拳銃を奪って殺してしまえ」と言われたので、迫ってきた兄に対して拳銃1発を発射した。白昼堂々、警官を襲うとは自由な国だ。日本は。それにこの状況で発砲したことに対していちいち警察が「適正な拳銃の使用だった」と言い訳しなければいけない。どういう国だ、日本は。
【ホームで喫煙注意され暴行】
 この事件は常滑である。禁煙になっているホームで煙草を吸っているバカ男がいたから注意したら、逆ギレされ反撃されたというお粗末な話。ルール違反をしても人を殴れるっていうんだから平和な国だねぇ。
岐阜市役所で職員にナイフ】
 こっちはバカ女だ。岐阜市の建設部住宅室というから市営住宅の話だろう。家賃の滞納でもしていたんだろうね。その交渉の中でバカは果物ナイフを職員に突きつけたそうである。ついでに職員の腕にも噛みついた。お腹が空いていたんだろうね。

 日本はどこでもなんでもやりたい放題の国になってしまった。これも永年にわたって「万民平等」、「個性尊重」と教えつづけてきたお蔭ですなぁ。
 白洲正子は言う。
《たとえば近頃のように、「個性の尊重」とかいって、一年生のときから自由にさせておいては、永久に個性をのばすことはできまい。人間として知っておくべき基本の生きかたを身につけた上で、個性は造られるのであって、野性と自由が異なるように、生まれつきの素質と個性は違うのだ。》
 どいつもこいつも野性の自由ばっかり肥大化させやがって、いい国だね、日本は。