ええじゃないか その2

「ナビゲーション」の中に35回も愛知博に足を運んだという子どもが登場したが、これは特異な例ではない。この子は5,700円の全期間入場券を使って愛知博に来ているわけだが、これは4回分の入場料でしかないわけで、残りの31回はタダで入場していることになる。タダの入場者なんかカウントして2,200万人だなんて胸張っているんじゃねえよ。このタダ券入場者が遠路はるばる正規の入場料を払ってやってきたお客を排除していたという事実だけは忘れないでもらいたい。
 博覧会協会が当初算定していた1,500万人で収まっていれば、一日入場者の平均が81,000人程度になったはずで、それだったら遠来のお客さんにも迷惑を掛けずに済んだのである。どうやら「全期間入場券」というやつが、「天から降ってきたお札」の役を果たしたようだ。
 この博覧会は、スタッフと一部の地元民による「平成おかげ参り」だったと後世に伝えることにしよう。