裸の男

 昨日、知立市内を車で走っていたら、上半身裸で自転車を漕ぐ外国人の男を見た。あっという間に後方に走り去っていたが、いったいあれはなんなんだ。
 確かに下町で上半身裸のおとっつあんが縁台将棋を眺めていたりした(いつの話だ)が、それはあくまでも己のコミュニティの中での話で、そのおとっつあんも隣の町内に出かける時には衣服をあらためたものである。
 それがどうだ、その外国人は完全なる公共空間(幹線道路)を上半身裸で闊歩しているのですぞ。ここはどこの国なんだ。
 また、ヘソというか、醜い腹を出して歩いているのもだんぜん南米系外国人女に多い。おい、ここはコパカバーナの海岸じゃないんだぜ。
 基本的にワシャに嫌いな民族などない。外国人の知人もいる。しかし最低限のマナーを守らない人間は日本人だろうと外国人だろうと大嫌いだ。
 郷にいれば郷に従う、そんなことは当たり前じゃないか。少なくとも日本で働きたいと思うなら、日本語を勉強する、そして日本の文化というものを知る、その上で日本人との間に軋轢を起こさない程度に自国の文化を持ちこむ。こんなことは当然だと思うのだけれど、ワシャが傲慢なのかな?どうも自宅に土足で踏み込まれているような気がしてならない。
 先週、自宅近くの中学校で防災訓練があった。地域の人間は動員をかけられて、中学校のグランドで消火訓練や救急救命訓練などを実施した。その時、校門の前を通りかかった自転車の外国人(きちんとシャツを着ていましたぞ)が、物珍しそうに会場内の訓練を眺めていた。ワシャらは「一緒にやらないか」と誘ったのだが、その若者はにかんだような笑みを浮かべて去っていった。
 ここが日本だからといって日本人が大威張りするということではない.日本人も外国人も少しだけ傘を傾げて生きようと言っているのだ。