(JR脱線事故)
JR福知山線の脱線現場で復旧工事が始まったとのこと、これで通勤に電車が使えなかった沿線住民はひとまずほっとするのだろう。
ところが工事を再開したところ、例のマンション住民から「事前に工事内容を説明する約束だった」とクレームがつき、JRは急遽作業を取りやめて住民に説明して回ったそうだ。
確かにあのマンションの住民も被害者である。その被害についてJRサイドは真摯に償わなければならない。
それはそれとして、一部の抗議したマンション住民は自分たち以外にも被害者がいることを忘れてはいないだろうか。JRは工事前に説明をするという約束を破った。これは言い訳のきくことではない。顕かにJRに非がある。そのことで当事者はJRを責めてもいい。ただそれは抗議をするに止めておくべきだった。あの路線の復旧を待つ多くの沿線住民のために寛大な心を見せて欲しかった。
あるいはマンション住民は「工事を中止せよ」とまでは言っていないのかもしれない。クレームに恐れをなしたJRが気を回して卑屈に工事を中断したのかもしれない。どちらにしても工事中断という結果からは当事者のことしか考えていないという姿勢しか見えてこない・・・う〜む、違和感を憶えるなぁ。
(旧日本兵発見か?大使館もマスコミも大騒ぎ)
昭和49年3月10日、フィリピン、ルバング島の密林の中から小野田寛郎元少尉が収容されたニュースを見て心より感動した。フィリピンのレーダー基地での記者会見に現れた小野田さんはきちんと軍服を着て日本刀を掲げ持ち、厳しい表情でカメラを凝視している。サムライがそこにいた。
あれから31年が経過し、帰国した密林のサムライたちも齢80をとうに超えているのである。山川さん、中内さんにしてもご存命ならば87歳、85歳になっている。この世代の方々は戦時中を生き抜いてこられたという自負のせいだろうか、皆さん、かくしゃくとしておられお元気だ。しかし熱帯のジャングルという環境の中ではどうなんだろうか。フィリピンの平均寿命は日本より随分と短いことを考え合わせれば、一連の報道に疑問を抱かざるをえない。
小野田さんが言っている。
「現在自分の置かれている現状、いわゆる状況を、正確に、しかも早く掌握すること、キャッチすること、(中略)その状況判断を間違うととんでもないことになります。」
大使館もマスコミも現状把握せずに先走りしすぎたのではないだろうか。
でも、またサムライに会いたいなぁ・・・