幸せな結婚

 昨夜、知り合いの保母さんの結婚祝賀会がささやかに開かれたので出席をした。その女性は世話好きな気立てのよい娘だったので早く幸せになればいいなぁと思っていたが、ようやく6年ほど付き合っている彼氏と紆余曲折はあったようだが、めでたくゴールインする。よかったよかった。
 その会に主賓の友人でKさんという女性が出席していた。とびきりかわいいお嬢さんで性格も太鼓判を押していい。けちのつけどころがない女性なのだが、玉に傷なのが付き合っている彼氏だ。背が高く大学も地元の名門を出ており、これで性格がよければKさんにお似合いということになるのだが、そうは問屋が卸さない。この男、社会人というのに髪の毛を茶色に染め、さらにいが栗みたくつんつんに逆立てている。まだガキなのである。その上、1年ほど前のことになるが、他の女に手を出してしまったのだ。かわいそうにその頃のKさんの表情は暗く、険が立っていた(それがまた綺麗なんだけどね)。
 主賓をそっちのけで思わず忠告をしてしまった。
「結婚をするなら、好きになった人とじゃなくて、好きになってくれた人としなさいよ。そうすればずっとイニシアティブを握ることができるから大切にしてもらえるよ。それにね、男の浮気性というのは病気だから絶対に治らないよ。そのことは覚悟しなければいけないよ」
 前半のフレーズは陸奥A子の漫画から、後半のフレーズは周辺にそんな例はごろごろ転がっているんでね・・・
 人の幸せなんてけっこう単純なものだ。たった一人の配偶者の選び方で大きく違ってくる(選ばないという選択肢もあるけどね)。だからKさんにはその選択に対し慎重になってもらいたいと思っている。(う〜む、父親になったような気分だ)