ほのぼの作品展

 愛知県安城市の昭林公民館で「ゴツムリくんの小さな音楽会 原画展・木工展」という小さな展覧会が、昨日と今日の二日間だけ開催される。
 案内をいただいたので早速出かけた。公民館の会議室を借りての開催だったが、絵が数十点、木工作品がやはり数十点というなかなか見ごたえのある展覧会だった。それで入場無料とはありがたい。
 原画展の主催者は「いわせしんじ氏」である。彼は地元で障害者の若者を助けて絵本を2冊出版しているアマチュア画家で、その絵本の挿絵を「ロハ」で描きつづけている奇特な人である。その「ヘタウマ」な絵は見る人の心をほのぼのとさせずにはおかない不思議な魅力を持っている。地元で卓球のコーチもしている彼の夢は、退職後に卓球のラケットとスケッチブックを持って全国各地を放浪したいのだそうだ。そういえばランニングシャツを着ておにぎりを持たせると、どことなく風貌がある有名な画家に似ていなくもなさそうな・・・
 木工展の主催者は、木工(おもちゃ)の詩人「清水正和さん」である。木でできたゴリラやカニなど幾種類ものあたたかい手触りのいいおもちゃが展示されている。中でもかわいかったのが「走る犬」だった。台座に固定された竹ひごの先に細かい細工の施された犬が乗っかっている。竹ひごを揺らすとその犬が耳、顎、手足を動かしてユーモラスに走るのである。「走る犬」は四匹ほど展示してあって、これをゆすって眺めているとついつい時間を忘れてしまうという不思議なおもちゃだ。また木の立体パズルや実際に乗ることができる木の三輪車など楽しいおもちゃがいっぱいある。
 開催は今日の午後5時までだ。まだ近隣の人は間に合いますぞ。会場にいって二人と意気投合すると小さな絵本や木のおもちゃがもらえるかもしれない。
 詳しくは昭林公民館0566−77−6688まで。