とある喫茶店

 知人の「へたうま絵本画家」と「おもちゃ木工名人」が合同展をやっているというので仕事帰りに某画廊喫茶に立ち寄る。この店、住宅街の真ん中にあって鬱蒼とした樹木に囲まれて、ちょっと見には喫茶店があるなんてわからない。木の枝を分けいってようやく入口にたどりつくといったなかなか楽しい変わった店なのだ。ここは「へたうま絵本画家」の隠れ家だった。ワシャが「この店のことをブログに書くのじゃ」と言うと「店名は書かんといてちょ、その代わりコーシーを奢るがね」と懇願されたので書かないことにする。
 山小屋風の重い木製の扉を押して入ると中は左右に分かれている。左が喫茶店、右は陶器や手縫いの小物などが並べてある20畳ほどの部屋だ。一角には古本も並べられてある。古本を見ながらコーヒーを飲むこともできるらしい。片隅に木の階段があって、それを上ると2階がギャラリーになっている。
 階段をトントントンと上がって、絵を見た。

 絵の話はさておき(笑)、義理を果たしたので階下に降り、古本コーナーを物色していたら、おっと教養文庫の「江戸の戯作絵本」1、2巻があるではないか。即、ゲット。
 喫茶コーナーに入って、無垢板一枚モノの分厚いテーブルで店お薦め特選コーヒーを飲む。仕事が終わって雰囲気のある店で美味しいコーヒーを飲んでいると、ホントに寛げますなぁ。仕事の憂さはみんな晴れて、いい一日だったような錯覚に陥ります。めでたしめでたし。