高齢者枠あたふた

 やることなすことが全部裏目裏目にでるどんくさいヤツっているよね。そんなヤツを我々は「ドン臭太郎」と呼んできた。(我々って誰やねん)
 万博協会がまさに「ドン臭太郎」スパイラルに落ち込んでしまった。今まではそんな不甲斐なさを腐してきたのだが、ここまで酷いと憫れだ。
 高齢者を長い行列から解放しようという思いやりはよかった。ただ高齢者優先枠に老人が殺到しないなどという楽観を誰がしたんだろう。結局、行列をもうひとつ余分につくっただけ、文句をいわれる場面をわざわざ招いただけという結果になった。
 協会は「予想以上の集まり方・・・」と驚きを隠せないそうだが、予想できるって。ただ一手先を読んでいるのでは駄目だ。二手先、三手先まで仮説を立てて検討しないから、「人がたくさん行列をつくりました」、「高齢者から苦情が相次ぎました」、「苦情がうるさいので高齢者を別の入口から入場させればいいと考えました」、「高齢者が押し寄せて行列ができました」、「困りました」・・・ということになる。アホかいな。

 昨日の入場者が52,972人だった。大阪万博が同日、207,658人の入場者を記録している。割合からいけば25.5%の入りだ。微妙な数字だなぁ・・・実は天候や時期を見て、4万人代ではと予想していたのだが、思ったより入った。今までの大阪との比較の平均が18.8%だから善戦したといえるかもしれない。これがもしかしたら「高齢者枠効果」ということかな?