末期的バラエティ番組

 氷雨が降っている土曜日の午後。テレビのスイッチを入れると、日テレ系列で「メレンゲの気持ち」という番組をやっていた。ホステスは久本雅美相田翔子若槻千夏、ゲストは横山めぐみ坂下千里子などである。
 この番組が実に寒々としている。何故かと言えば、若槻、横山、千里子がノースリーブのホールター・ドレスのような服装(肩丸出しの腕丸出しでその挙句に半分胸出し)で画面に現われたからである。いくらなんでもそれじゃぁ寒かろう。見ているこっちが「ブルル・・・」と震えがきてしまう。ファッション的にはほとんど真夏の格好といっていい。もう少し季節感というものを考えて服装を選べよ。どうしてこうも常識のないバカばかりが芸能界に揃っているんだろうか。この寒々とした女どもといい、あびる優や紳助のようなはみ出し物といい、バカキャラばかり増殖してどうしようというんだろう。
 昨今の芸能界は末期的な様相を呈してきたといってもいい。この芸能界のバカ化にはいくつかの原因があるのだが、その中でも半端な吉本芸人たちの台頭というものが大きく影響していると考えられる。さんま、紳助、ダウンタウンなどの進出が芸能界を、薄っぺらなものにしてしまったのである。まるで花月劇場の書割のように薄っぺらに・・・
 今月号の文藝春秋に「紳助事件 吉本興行と暴力」というコンテンツがある。興味深いので是非ご一読をお薦めする。