朝食を食べない子、勉強苦手

 朝日新聞にタイトルのような見出しがあった。三重県津市でどこぞの研究所に銭を払って総合学習に関する調査をし、そのことが記事になっていた。これを見ると「朝、食事をしないと、勉強ができなくなるんだ」と、思ってしまう。記事を読んでも、学力1(劣等生)の子どもでは30%が朝食を「食べない」ということで、反面、学力5(優等生)の子どもは3.7%にとどまっている、と書かれており、やっぱり朝ごはんを食べないといけないらしいや、という思いにさせられてしまう。
 でも、これは違うよね。規則正しく朝食を子どもに準備する家庭というのは、親も子もしっかりとした躾が行き届いた家庭であり、朝食の準備もできないようなだらしない親に育てられている不幸な子どもは勉強の意欲も湧かない、ということでしかない。これは朝食と子どもの因果関係ではなく、朝食もろくに準備できない親と子どもの因果関係なのだ。ここのところをしっかりと説明しないと誤解を生んでしまうから注意しないといけない。
 また、子どもたちのアンケートから「忍耐力が強い」という自己評価が浮き彫りになった。この結果を見た校長から「子どもたちの忍耐力があるとは思えない」という声が上がったという。この校長、子どもたちのどの部分を見て、忍耐力がないなどとほざくのか。得てしてこういうことをぬかす校長は中途半端なやつが多く、上ばかり見て子どもたちに一瞥もくれないやつなんだろうね。
 ここにいい例がある。愛知県にトイレ掃除をする会というものが存在し、昨日(1月22日)、多くの子どもたち(正確には90人)が参加して、素手素足での便器磨きをした。件の校長はこの少年たちのひたむきな姿を知るまい。この子どもたちの忍耐力は素晴らしいぞ。
 件の校長、まず自分の学校の便器を磨いて忍耐力をつけたほうがいい。