さらば、同窓会 その2

(上から続く)
 話が脇道にそれたので、元の同窓会入会式に戻す。
体育館の後方を熊のように右往左往する腰パン中学生は放っておいて、式のほうはつつがなく続いている。
 生徒代表の、多分、生徒会長だろうね。彼の「誓いのことば」の凛々しいこと。ちゃんとしっかりした中学生もいるんじゃない。ホッとしましたぞ。こういった真面目に中学校生活に取り組んでいる子どもたちの健全な学習空間を守るためにも、傍若無人に振る舞う腰パン中学生をのさばらせておいてはいけない。つまりは、彼らに悪影響を与えている国母、亀田、ダクワドルジらを矯めていかなければ、バカの連鎖はとまらない。
 また話がそれたが、それでもやっぱり式は続いている。
 立派な「誓いのことば」の後は、「来賓祝辞」である。これは、同窓会主催なので校長が来賓となる。
 実は、ワシャはこの何年かは、「来賓祝辞」が楽しみで同窓会の役員をやってきたようなものだった。11年の間に校長が3人代わっている。最初の2年間お付き合いした校長はごく普通の校長で、当たらず触らずのあいさつをつつがなくされた。
 2人目の校長のMさんがもののいい先生だった。その方とは7年ご一緒させていただいたが、生徒に人気のある筋のとおった校長だった。この方のスピーチが心に染みた〜!その祝辞を聴くために同窓会入会式に、ワシャは出席しつづけたといっても過言ではない。
「成績がよいとか要領がいいという人よりも、まじめに人のためになることをこつこつやれる人材になれ」
 校長の話を子どもたちが目をキラキラさせて聴いているんですぞ。ワシャは学校教育の中で恩師に恵まれなかった。サラリーマン教師、出世願望教師などバカにしきってきた。でも、このM校長だけは、三歩下がって影を踏むことを避けてきた。その名校長も退職されて2年が過ぎた。
(下に続く)